ご飯やお風呂の時間になっても「あと少し!」。毎回同じやりとりになると、親も疲れてしまいます。今回は、ゲーム内の仕組みを変えた研究を確認し、家庭ではどんな終わり方を相談できるか、研究の結果と実用上の提案を分けて整理しました。
ゲームを終える場面でもめるときは、遊ぶ前に「いつ・どこで終えるか」と「次に何をするか」を一緒に確認する方法があります。時間だけでなくセーブや対戦の区切りも確かめましょう。家庭向けの4つの工夫は、下の実験で効果が直接確かめられた手順ではありません。
「区切り」が合わないときの考え方へ ↓
関連するテーマの動画もあります。動画公開後に本文を見直しているため、説明や紹介する工夫が一部異なります。
「区切りのいいところ」が親子で違うとき
「区切りで終わってね」だけだと、親は今の対戦、子供は次のステージまで、というように終点の認識がずれる場合があります。どこで止められるゲームか、セーブや対戦がどう進むかを確認してから話す方法があります。
この記事では、個々の子供がやめられない原因を「脳の仕組み」だけで決めつけません。いつ、どんな場面で終わりにくくなるかを確認するところから考えます。
ゲーム側の仕組みを変えた、一般プレイヤーの実験
九州大学の研究紹介によると、「Flying Gorilla」のプレイヤー84,325人を対象に、1か月間、待ち時間や画面表示をランダムに変える実験を行いました。10秒の待ち時間と白黒表示を組み合わせた条件では、1日の平均プレイ時間が最大30.8%、継続率が最大40.4%低下しました。
家庭で試せる、切り替えのための4つの工夫
以下は家庭で試すための提案です。どの方法でも同じ効果が得られるという意味ではありません。親子とゲームに合わせて見直してください。
| ① 遊ぶ前に終点を決める | 終える時刻と、最後にする対戦・ステージなどを具体的に相談する。「あと1回」が新しく始まり続けないよう、何を終点にするか確かめる。 |
|---|---|
| ② 予告やタイマーを使う | 終了直前に初めて知らせるのでなく、予告の合図も相談しておく。タイマーが鳴ったときに何をするかまで確認する。 |
| ③ 次の行動を具体的にする | 「おしまい」の後に、ゲーム機を置く、手を洗うなど、次にすることを伝える。次の予定も無理なく進められるか考える。 |
| ④ 落ち着いてから見直す | 終われなかった日は、どこで止めにくくなったかを後で振り返る。決めた終点が曖昧だったか、途中で止めづらいゲームだったかを確認する。 |
「区切りで終わる」が延び続けるときは
会話の例として、「最後の対戦が終わったら、新しい対戦は始めずセーブしよう」と、次を始めるかどうかまで確認する方法があります。時間の約束とゲームの進み方が合わないときは、次に遊ぶ前に始める時刻や終え方を相談し直します。
ゲームを終えた後も着替えなどへ移れないときは、支度を一つの行動に分ける工夫へ進めます。毎回の切り替えで生活や親子の負担が大きい場合は、家庭だけで抱えず、園・学校など身近な相談先へ状況を伝える方法もあります。
経営学のヒント:熱中する前に、終わる条件を相談する
ここからは私の考えです。終える条件を後から交渉するより、始める前に条件を相談しておく、という事前の約束の考え方があります。仕事や事業の判断でも、続けるかを見直す条件を先に置くことがあります。家庭では約束が守れたかだけを責めず、守りにくかった理由も見直すために使いたいと思います。
まとめ:終わり方の約束と、次の行動をセットにする
- ゲームの区切りを、親子で具体的に確認する。
- 紹介した実験はゲーム設計の研究で、家庭の4つの工夫の効果を証明したものではない。
- 遊ぶ前に相談し、難しかった日は落ち着いてから見直す。